上野原アメダスは雨量計のみの観測所で、上野原消防署に隣接した芝生広場にぽつんと設置されています。広場があるのは桂川の支流である鶴川沿いの土手です。この場所の観測項目を雨だけにするのはもったいないと感じるほど良い観測環境で、甲府を除くと山梨県内のアメダスで最良だと思います。他のアメダスでもこのような環境を整備してほしいものですが、予算と土地の制約があってやはり難しいのでしょう。敷地の草刈りも大変なはずです。おそらくこの広場は消防署が防災広場として整備しているため理想的な観測環境が維持されているのだと思います。
この周辺では河岸段丘が発達しています。上野原アメダスからあたりを見渡すと、高さの異なる台地が点在し、その上に街が広がっている様子が見られます。鶴川の堆積物で形成された最も広い段丘面上に上野原の市街地が広がっています。上野原駅は段丘涯にへばりつくように設置されているため、エレベーターでアクセスする特殊な構造をしています。桂川と鶴川が合流する地点からが相模湖の湖面ということになります。