南部アメダスは山梨県内で最も南に位置するアメダスで、甲府から向かうとちょっとした旅行気分になります。標高は141mで山梨県内で最も低い場所にあるアメダスです。南部町立睦合小学校の校門脇にあるため、訪れる時間などには十分気を付ける必要があります。
地図をあまり拡大しないと切石アメダスと同様に富士川沿いにあるように見えるため、気象要素は富士川の影響が支配的だろうと考えてしまいそうですが、実際に訪れてみると沿岸から少し離れており富士川との間には小さなトンネルも存在します。そのため、切石アメダスほど富士川が支配的なわけではないのかもしれません。実際に、穏やかな夜間は弱い西風が卓越することが多く、これは南部アメダスのやや南を流れている戸栗川を下る風だと考えられます。
南部では2021年に湿度計が新設されており、同時に風向風速計が風車式から超音波式に更新されました。山梨県内で超音波式の風向風速計があるのは、2023年現在南部と大月のみです。